意識の旅が始まる。
徐々に意識が変容していくのが分かる。
最初は現実世界がクリアーになり、落ち着いてくる。
深いリラックス状態になっているのが認識できる。
まだエゴがあって、「私」を認識できている。
徐々に意識が拡大していくと共に、時空が歪み始める。
時空はスパイラル状になっている。
世界は螺旋。
それと同時に、空間がレイヤー状に分裂していく。
様々な層が重なってる。
それはまるでしっかりと作られているバウムクーヘンが一層づつバラバラになっていくような感じである。
一つの層には一つの世界がある。
その層は全てが同時に存在していて、全体を作っている。
そして、一つの層と層がネットワーク構造にリンクしている。
その瞬間、僕の意識全体がネットワーク構造そのものになっている。
どの方向を見てもネットワークがある。
全てが繋がっている。
もはやどこが中心だとか、外だとか、中だとか、そんな概念は存在していない。
そのネットワークは永遠に枝分かれして伸びているように感じた。
僕は木になっていた。
それは無限に成長し続ける木。
枝分かれが始まり、更にその枝から枝が生まれていく。
木は木として満足している。
永遠のスパイラルであり、永遠のループ。
全てがパワーで満ちていた。
強いとか弱いとか、そんな概念も無い。
永遠にパワフルなのだ。
永遠の力。
永遠のパワー。
この世界に意識が戻ってきて思い出したこと。
それはケルトの生命の樹。
全てが繋がっていて、全てがパワフル。
そのパワーは意図としてこの世界では機能しているように感じた。
意図をすることで、枝が作られ、それがネットワーク上に様々な枝と繋がっていく。
人との縁、土地との縁、自然との縁、地球や宇宙との縁、時との縁。
ネットワークは縁であり、永遠に円を描くように繋がっている。
誰も孤独にはなれない。
縁というネットワーク構造のシステムの中で私たちは生きている。