意識の旅が始まる。
時空を超えて、幼少期の頃の「私」に回帰しているのが分かる。
ワクワクとブランコや遊具で遊んでいる。
そのうちに、その光景が映画のような俯瞰して観察している視点になり、そのワンシーンの周りに様々なタイムラインがリンクしているのが分かる。
放射状に展開している。
意識がどんどんと拡大していく。
体全体がしびれ、瞬間心臓に大きなインパクトが走り、心臓が止まる。
その瞬間、僕は外にいた。実際は、屋内にいたはずなのに。僕は外で横になっているのが分かる。
上を見上げると、青空が見える。
「さぁ、そろそろ戻ってきて」
「さぁ、目を覚ますんだよ」
というような声とも言えないような、想いが響き始める。
「あー、そうだった。僕は目を覚ます必要があるんだ」
という衝動が走る。
しかし、その瞬間。
「あれ?」
「ちょっと待って、僕はまだ育児をしていないぞ!」
「その前に、結婚もしていないじゃないか!」
「いやいや、僕はまだそっちに行く時じゃない」
「戻らなきゃ」
フリーフォールから急激に落ちるかのように
僕の意識は「今」の体へと戻り、再び心臓のビートを感じ始める。
人生の意味を知った体験だった。
そして、その年(2009年)に妻と再会し、2014年に最愛の娘が生まれ、
僕は父親になった。
あの時知った人生の目的・意図。
それが現実化し、自分で選択している道が展開している。