意識の旅が始まる。
今まで認識している時空がホログラムのように歪み始める。
心身は軽くなる。
それは、今まで付けていて無意識になっていた重りが急に外れるような感覚だ。
そして、世界はまるで夢のような、絵画のような、そんな風になっていく。
自分で描いた絵を、自分で創作した映画を見ているような。
そんな感覚として世界を味わっている。
この世界は絵画であり映画であった。
この感覚は、後日観た映画「奇跡の輝き」で描かれていた。
様々な、映画の世界が広がっていく。
様々な世界が展開していく。
今まで出会った人も、これから出会う人も、物理的世界では会うという概念が無いような存在など、
様々な「存在達」も表現されていく。
摩訶不思議であり、イリュージョンであり、夢であり、イマジネーションであり、幻想であり、サイケデリック。
あらゆる点と線が複雑でありつつも、同時にシンプルにもリンクしていてネットワーク構造で繋がっている。
まさにこれはアカシックレコード的なネットワークシステム構造。
徐々に、様々な概念が更にシンプルに集約されていく。
概念として認識ができなくなってくる。
全てが色、形、模様に変化している。
そこには、意味が無い。
ただ美しいという表現ができる万華鏡のような、曼荼羅の世界。
その一つ一つの色、形、模様を構成しているラインや点と繋がっている。
全てが「私」の要素であることが分かる。
そして、全ての色、形、模様が、音でもあることが分かる。
その音は永遠に響いていて、常に共にある音であることが分かる。
様々な音が水面の波紋のように拡大していき、世界や概念を創造している。
音が、意味になり、概念になり、物質になり、世界になり、体になり、私になっている。
その音の領域に徐々に統合されていく。
そこは何も無い。
しかし、全ての森羅万象を創造する「全て」が在る。
その領域から、先程の音、そして色、形、模様が生み出されていて、この世界が始まっている。
この世界の色、模様、音、形、模様は、森羅万象の源へのゲート。
色即是空、空即是色。
音の中に私がいつも響いている。