意識の旅が始まる。
「なぜ私は人間として存在しているのか?」
この答えを探す旅が始まる。
気付くと、私の周囲に様々な存在が表れている。
あー、いつも一緒にいたんだ。
そんな安心感と同時に、それが当然であるという納得感が強くなる。
やがて、「私」を構成している全ての五感と感情が融合し、徐々に一つの音や色になっていく。
先程の存在達もその一つとなり、私と繋がり始め、一つに融合し始める。
一切の「分離」「差」「区別」が消え、言葉で言えば、全てが「私」であったことに気付く。
全てはクモの巣のネットワーク。
点と線で全てが繋がっている。
クモの巣の中央に意識を向けると、そこに融合され、全てが消えてしまう。
何も無い。しかし、全てを創造する森羅万象もある事に気付く。
しばらくすると、強い衝動・インパクトが生まれ、「私」という存在が生み出される。
衝動が私を創っている。
その衝動が私を人間として存在させていることが分かる。
私はなぜ人間として存在しているのか?
その答えは、
「衝動が人間を体験したいから」
だった。
それはプログラムのように人間という生命体を生み出すように仕組まれていた。
では「なぜ人間を体験したい」という衝動があるのか?
すると、突然、思考の中に大音量で響くように
生きる事
という動的な想いが意識の中で走った。
答えは生きる事そのものだった。
生きる事とは、呼吸をすること。
呼吸を意識的にすることで、個性を感じ、そして「生」を味わえる。
究極の質問、なぜ衝動の中に人間体験があるのか?
その答えは、この世界を創造し、生きているというダイナミックな生命活動そのものだという事を知った。
どんな事が起こっても、生きる事が答えへと繋がっている。
それは、環境とか条件とか全く関係なく、常に瞬間に答えが響いている。